ウォータージェット工法(煙突ライニング除去)

ウォータージェット工法(煙突ライニング除去)

1991年(平成3年)頃までに建設された、ボイラーや非常用発電機に接続されている煙突には、圧縮筒状に成型製造された『カポスタック』『ハイスタック』等を代表とした煙突断熱材が使われており、これらには毒性が強いと言われているアモサイト(茶石綿)が含有されていて、特にカポスタックは最大90%も含有されている断熱材です。
煙突は高温な酸性ガスの通り道であるとともに、雨水による乾湿や、降雪寒冷地で繰り返す凍結・融解などにより、アスベスト含有断熱材の結合材が劣化して膨潤状態となり、繊維の崩れや剥離落下という悲惨な状況になっています。 ボイラー等稼働中にアスベスト層が脱落した場合、そのアスベストは排煙と共に噴出して、煙突周囲にいる方々や周辺住民の肺胞には、ミクロのアスベスト繊維が吸い込まれていると推測されます。

一般的に吸い込まれたアスベストは、胸膜肥厚斑や石綿肺、死亡率の高い悪性中皮腫などを引き起こし、健康面の影響がもっとも懸念されるところです。国や各自治体の法的な対策基準はなく、環境への影響もはっきりわかっていないものの、早急な煙突アスベスト含有断熱材の調査と、劣化している場合は、除去処理が絶対必要と思われます。

ウォータージェット工法による高圧水アスベスト含有材除去洗浄

煙突内部及び排煙管に施されたアスベスト含有材(煙突用断熱材・スタック材・石綿成形板・ハイスタック)及びアスベスト管(石綿管・排煙管・石綿セメント管)を高圧水を使用して自動洗浄装置にてハツリ撤去する工法です。
粉塵の飛散を最小限に抑えて除去する事が可能です。専用のガイドを使用して、超高圧水を特殊な回転ノズルから噴出させるウォータージェットを使用する事と自動洗浄装置を使用する事により、作業員が入る事が出来ない場所でも施工が可能で、粉塵飛散の少ない安全確実な除去が出来ます。耐火レンガの除去もでき、煙突解体前のアスベスト含有材(煙突用断熱材・スタック材)除去に広く使用されています。湿潤化により飛散の抑制ができることなどから多くの自治体で採用・評価されております。

ウォータージェットによるアスベスト除去工法
ウォータージェットによるアスベスト除去工法

ケレン棒・ブラシの代わりに、高圧水を特殊なノズルから噴出させるウォータージェットを使用することにより、従来工法に比べて短時間で、粉塵飛散の少ない安全確実な除去を可能にしました。現場に応じた自動洗浄装置を用い、人体に影響を与えない工法も対応予定です。(開発中)

特長
  • ・少量の超高圧水にて除去が可能です。
    ノズルから噴射された水はアスベストに吸収されるので外に流れ出る心配はありません。
  • ・人力作業の軽減化が可能。自動洗浄装置(開発中)の使用で作業員への有害性も安心です。
  • ・安全な薬剤除去工法で湿潤化作業を省略でき、工期短縮につながります。
  • ・アスベスト粉塵飛散の抑制できます。
  • ・ミストの冷却効果で作業場内温度低下
  • ・特殊ノズルの使用で手の届かない所の除去も可能です。
  • ・廃水処理装置の使用で作業水のリサイクルも可能です。

カポスタック

除去前

除去前

除去後

除去後

ハイスタック

除去前
除去後

除去工事フローチャート

除去工事フローチャート

煙突内面アスベスト含有断熱材除去作業図

煙突アスベスト除去(ウォータージェット工法)カポスタック

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